シャドーボックスの作り方⑦
今回こそ、切ったパーツを乗せていきましょう。
いよいよですね。
前置きが長くてすみませんでした!
プリントはもう切れていますね。
今回はレモンの絵を5枚使います。
1枚目 どこも切ってません
2枚目 背景の白を全て切り落としています
3枚目
4枚目
5枚目
そして、全てのパーツの側面をブラックorグレイペンで塗るのを忘れないでくださいね。
貼る順はもちろん、1枚目の白い背景付きが一番下位層になるので、一番最初に貼ります。
何に貼るか、というと、これまたどんな額装を考えているかで違ってきます。とりあえず、普通に額の中に入れてこんなふうに
額に入れて飾る場合ということでいくと、フレームマットなどの折れ曲がりにくい紙が良いでしょう。手頃なところでは、コーンフレークなどが入っているような紙パッケージで、折り目のない平たい部分を切り抜いたものでも良いです。折り目の部分は使えません。あと、いくら折り曲がりにくくても、段ボールは向きません。絵がぼこぼこになってしまいます。
以下、台紙と呼ぶことにします。
また、貼るのに使う糊ですが、シリコングルー(シリコンボンド)というシリコンのチューブ入りのボンドを使います。チューブから1センチくらい出して、竹串で擦り切るようにすくい、プリントの上に乗せます。紙の上にのばすのではなく、ちょんと置く感じです。
ただし、台紙に一枚目を貼るときは、シリコンを紙の裏側に薄く竹串でのばしてペッタリ貼り付けます。
2パーツ目以降は、ちょこんと置くやり方でのせましょう。
ところで、紙のパーツを加工せずにそのまま重ねるのでは味気ない、機械的な感じになってしまいますね。シャドーボックスでは、ひとつひとつのパーツに「モデラー」という専用の機具で丸みをつけて貼ります。
下の写真のように、紙を裏返して柔らかい(柔らかすぎてもダメ)ウレタンマット、マウスパッドなどに乗せて、モデラーでくるくると円を描くように紙を撫でて、紙を丸く反らせていきます。これが丸み付けです。
私が持っているモデラーは4本です。
が、こんなに持つ必要はありませんね。
一番下の茶色い柄のものと、その上の柄だけ白木のものの2本あれば充分です。
どれか1本しか使えないとしたら、茶色い柄のやつかな~。
これは葉っぱを丸めたところです。
葉脈が筋になって凹んでいるのがわかりますか?
茶色のモデラーだと、写真の右側に見えている方がヘラの形になっていて、縦にまっすぐ筋をつけることができます。
裏から丸めたほかに、表から葉脈の筋を付ければ、本物の葉っぱに近くなりますね。
葉脈をつけている間に裏から付けた丸めが取れてしまうこともあります。そしたら、また丸め直しです。納得のいく形になるまで、あっちから丸めたりこっちに筋をつけたり、反対側から曲げてみたりして、何度も繰り返してようやく1パーツ完成です。
次回は、丸めと乗せの捕捉を書きたいと思います。