シャドーボックスの作り方⑥
なかなか進まない、シャドーボックスの作り方講座。すでに6回目になってしまいました。
それだけ、奥が深いってことにしておきましょう。
今回こそ乗せようと思っていたんですが、すみません、またまた話を戻してしまいます。
「カット前の下地塗り」についてです。
紙の種類によっては、下地を塗らない方がいいものもあります。和紙のような紙質、写真用紙っぽい光沢紙のもの、布、などです。
しかし、殆どの普通のシャドーボックス用プリントや、マット紙を使って家で印刷したものには下地が必要です。
理由は、
・紙を強化して切りやすくする
・完成後の仕上げに艶出しスプレーをかけたり、光沢が出る溶剤を塗ったりする際に、それらを紙に染み込みにくくして保護する
といったことが挙げられます。
アメリカではモドポジという木工用ボンドのようなものをスポンジの刷毛で塗っていました。
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本当は、グロスではなくてサテンという種類が良いんですが、日本ではこれしか手に入らなそうですね。
塗り方は、横一線に薄く延ばして塗ります。塗り残しの無いようにしてください。
次に日本で使っている溶剤です。
写真左のプリントシーラーといいます。毛の刷毛で塗ります。そして、塗り終わった後の刷毛を洗うための溶剤が写真右のIPAアルコールです。シーラーの薄め液なので、これで刷毛を洗った後でぬるま湯で更に洗い流します。
毛の刷毛を使うと毛が抜けてプリントにくっついてしまうので、少々イライラします。だったらスポンジの刷毛でいいじゃん!と思い、スポンジで試してみました。そうしたら、塗るときは良かったんですが、IPAアルコールに浸けたらジワジワとスポンジが溶けて縮んでしまったんです。なので、使い捨てしてもいいスポンジを使うならスポンジがいいかと思います。
シーラーを塗る場合は、縦一線で薄く塗り、乾いてから今度は横一線に薄く塗ります。2回塗りです。
どれを塗った場合も、完全に乾いてから切りはじめてくださいね。
今日はここまで。