シャドーボックスの作り方⑤
さて、今日から切ったパーツを乗せていきます!
と、思ったのですが。
パーツを切る上で必要なことを伝えるのを忘れていました。
なにを使って切るか?です。
カッターを使うのですが、普段家庭で使っているカッターは向きません。
ペーパークラフト用の鋭利なカッターを使います。
例えばこんなのですね。
精密ナイフ、デザインナイフなどと商品名についていることが多いみたいです。
X-ACTO(エグザクト) X2000ナイフ(クランベリー) X3722
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先が細いので、無理矢理左右に力を入れながら急カーブで切ろうとすると、すぐにプチっと先がおれてしまいます。
折れても使えるは使えるのですが、細かいところは無理。刃先が思い通りに小回りしてくれなくなるので、綺麗に切ろうと思ったら、潔く刃を交換しましょう。
X-ACTO(エグザクト) 11 精密ナイフ用替刃(標準) X211
- 出版社/メーカー: X-ACTO(エグザクト)
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刃(ブレード)をケチって交換しないでいると、美しい切り口にならないので、新い刃の切れ味を覚えておいて、
あれ、何か切れ味落ちてきたな、と感じたらもう交換時期だと思います。
先がプチっと音を立てて折れる場合もありますが、知らないうちに折れていることもあるし、折れなくてもたくさん切ると摩耗しているときもあります。
さて、乗せる話をする前に、もう1つ肝心な作業を忘れてました。
切ったら次はただ貼れば良いというわけにはいきません。
その前に、「縁の処理」をしなければいけません。
シャドーボックスは基本的に厚紙(にプリントされたもの)を使います。
紙が厚いので、切り口は白い紙の色が見えてしまっています。
そこで、この白い側面に黒っぽい色を塗るのです。
うすいグレーが出る、水性ペンで、にじまないもの。が理想です。写真の上がまさにそんなペンなのですが、残念ながら日本では販売されていないようです。
私の最近のお気に入りはポスカのグレーですが、芯が太いので、細かいところに塗れないのが欠点です。
もしくは、2Bか4Bの鉛筆もいいと思います。
いずれもペンの先ではなく側面を使い、紙の側面を擦り付けて塗っていきます。
真ん中だけ塗ったのがこちらです。
左右は白が目立ちますが、真ん中だけ見えませんね。
このひと手間が、リアリティーを出してくれます。
ちなみに、カッターで切ったらすぐに塗っておく人もいれば、塗るだけをまとめてする人、乗せる直前に塗る人もいます。
お好きなときにどうぞ。
余談ですが、白いパーツにも塗るの?とよく聞かれます。
白っぽいパーツで、輪郭がはっきりしない絵ならば、塗る必要はないです。むしろ黒くなったら変かもしれませんね。
でも、輪郭が黒かったら、その黒い線の上を切っているはずなので、やっぱりパーツの表面の縁は黒いんです。すると、側面も黒くした方が自然です。
これはやっていれば身に付くと思うので、「縁は塗った方がカッコイイな」とか思う感覚で作っていったら良いと思います。
次回は、次こそ乗せていきたいと思います。